住宅ローンを完済するとすごく開放された感じになりますよね。
僕も実家のローンがめでたく完済になりました。
ローンの完済時、最後に必要な手続きが”抵当権の抹消手続き”。行政書士や司法書士に頼んでもいいのですが、2-3万円程度の報酬を取られるようです。
以前法務局で登記について無料で相談に乗ってくれた感じですと、抵当権抹消の登記も簡単にできる印象でした。
今回は、なかなか法務局へ通う時間もなかったので、郵送での抵当権抹消に挑戦してみました。その流れを忘備録のために残しておきます。
抵当権とは?
抵当権とは、簡単に言えば担保です。
僕たちがローンを借りる際、万一にもお金を返せなくなるかもしれません。その際、土地や建物を担保として設定することで銀行側も安心してお金を貸せるというわけです。
抵当権抹消しないとどうなるの?
ローン完済後抵当権を抹消しなくても特段支障はありません。
しかし、土地や建物を相続などで誰かに譲り渡すときに問題が発生します。担保として取られている物件を勝手に他の人に譲渡することができないのです。
そのため、ローン完済時には担保として登録されていた情報を抹消しなければならないのです。
抵当権抹消手続きの流れ、必要書類とは?
僕の場合は銀行から次の4つの書類を貰いました。
- 登記原因証明情報=解除証明書、弁済証明、抵当権放棄証書などと言われます。
- 登記識別情報
- 登記済証=抵当権設定契約証書
- 金融機関からの委任状
この4つの書類に必要事項を記入、抵当権抹消の登記申請書の作成、収入印紙の購入、法務局へ郵送といった流れで抵当権抹消の申請を行います。
①住宅ローン完済後、銀行から必要書類を貰う
住宅ローンを完済したら、引き落としされた1週間後くらいに銀行から電話がかかってきました。
抵当権抹消の手続きに必要な書類を渡したいので、銀行に来てくださいということでした。
銀行では、必要書類を貰って終了です。
必要であれば、行政書士や司法書士の方を銀行から紹介してもらえます。
②書類の空欄に必要事項を記入する
銀行から頂いた書類の中で、空白が2ヶ所あったのでその2ヶ所を埋めました。
- 委任状:抵当権解除証明書を発行した日付、および代理人名
- 抵当権解除証明書:不動産の表示
写真の青の部分は銀行の方が埋めてくれていました。
写真の黒の部分を僕自身で埋めました。
不動産の表示は、登記識別情報や登記済証に書いてある不動産番号も記載しました。
不動産番号以外は、③の登記申請書に記載する不動産情報の内容と全く同一の情報を記載しました。
③登記申請書を作成する
登記申請書は、法務局が公開しているフォーマットに沿って記入しました。
申請人兼義務者代理人の右側に認印を押し、念のため捨て印を登記申請書の右上に押しておきました。
④収入印紙の購入、貼り付け
一つの不動産に対して1000円の税金がかかります。
僕の実家は、普通の一軒家なので土地と建物でそれぞれ1000円ずつ掛かる形になります。
収入印紙は法務局で購入することもできますが、今回は郵送で抵当権抹消申請するため、郵便局で購入しました。
収入印紙は収入印紙貼付台紙といった名目の1枚紙に貼付します。
インターネットで”収入印紙 台紙”と検索すればいくつか出てくるので、調べてみてください。
実際に収入印紙を貼った後のものがコチラです↓
お店で貰う収入印紙には割印がありますが、これから提出する収入印紙には割印は不要です。
このままの状態で提出しましょう!
⑤書類をホチキス止めし契印する
- 登記申請書
- 印紙台紙
1-2の順に並べ、ホチキス止めをします。
1-2の間は契印を押しておきましょう。
ホチキス止め書類の後に、次の4つの書類をクリップで止めて書類の準備は完了です。
- 委任状
- 登記識別情報
- 解除証書または弁済証書
- 抵当権設定契約証書
⑥管轄法務局へ郵送
管轄となる法務局へ郵送で送ります。
簡易書留かレターパックプラスで送りましょう!
僕はレターパックプラスを2部購入し、返信用として1部を同封しました。
レターパックライトでは、法務局で受け取ってもらえないのでレターパックプラスを選んでください。
抵当権抹消を自分でやってみる-まとめ-
今回自分でやってみた抵当権抹消ですが、紹介した内容で問題なく手続きが完了しました。
返信用のレターパックを入れていたので、抵当権抹消の手続きが完了したという内容が提出書類と一緒に送られてきました。
返信用のレターパック等がなければ、使用した印鑑を持っていき法務局で書類を返してもらうこともできるようです。(この際は代理人でも大丈夫とのことでした)
最初は手間に思うかもしれませんが、やってみると意外と簡単です!
数万円の節約になるので、せっかくなのでご自身で抵当権抹消手続きをやってみてはいかがでしょうか(^^♪
初めまして。
こちらの記事を参考に自分で書類準備し法務局に郵送したところ、法務局から無事に完了の通知が来ました。
とても助かりましたし、感動しました。
ありがとうございました。